「先輩社員の注意がうざい」と思った新入社員が返すべきヒトコトとは
『人生を変えるマナー』著者の三厨万妃江(みくりや まきえ)です。
新入社員の皆さんは、日々新しいことを覚えるのに大変な毎日でしょう。
業務内容はもちろんですが、
- 社会人としての心構え
- ビジネスマナー
- 社内の慣習として覚えておくほうがよいこと
などなど、覚えることが仕事と言っても過言ではない状態かと思います。
一生懸命に取り組んでいても、結果間違っていて、先輩社員に注意されることもあるでしょう。
そんなときは
「注意されるのは嫌だなあ」「注意されるとへこむなあ」
と思うでしょうし、あまりに続くと「先輩、うざい!」と心の中で叫んでいる方も、いらっしゃるかもしれませんね。
しかしこれは、新入社員なら、誰もが通る道。
一人前になるまでは、避けて進むことはできそうにありません。
なぜなら、仕事を知らなくて、望まれるように働けなくて、当然だからです。
とはいえ、注意されることが多くて心が折れてしまっては大変ですから、
避けて通れない道だけれど、なんとかうまく乗り切れる方法がないか考えてみましょう。
実はそんな時に役に立つ「たったひとつの魔法の言葉」があります。
それは、
「ありがとうございます」
です。
「なーんだ!そんな当たり前の言葉かー!」と思いましたか?
当たり前のことですが、さて、できていますでしょうか。
おそらく、先輩からほめられた時や、先輩に何かしていただいたときなどは、
「ありがとうございます」
と、笑顔で言いやすいでしょう。
これが当たり前にできることは、それはそれですばらしいことです。
ぜひ続けてください。
しかし「先輩、うざい!」と思うようなときにでも、注意をされたときにも「ありがとうございます」と言いましょう
と申し上げたら、あなたはどう感じるでしょうか?
そんなの無理!という言葉が返ってきそうですね。
「注意されたのに、ありがとうございます、なんて、言えなーい!」
「注意されて、ありがとうございますなんて言ったら、バカにしているのか!って思われそう!」
そう思うのも無理はありません。
では、「ありがとうございます」の前に「ご指導いただき」をつけてみたらいかがでしょうか。
「ご指導いただきありがとうございます」
です。
そうなのです!
注意された、嫌なこと言われた、叱られた、怒られた、ムカつくーっ、と思ったことを
「ご指導いただいた」と受け止めて、ありがとうございます、と言うのが
「ご指導いただきありがとうございます」という言葉なのです。
これが新入社員のだれもが通る道で、心が折れず一人前になるための、「たったひとつの魔法の言葉」です。
自分ができていないことをご指導いただけたと考えることができれば、ありがたい!と思えませんか?
「むかつくー」と思ったり、「なんでそんな言い方されないといけないのよー」と思ったり「一生懸命やってるじゃーん」と思っても、
「ご指導いただきありがとうございます」を言うと、いまから決めて行動しましょう。
たとえありがたいと、すぐには思えなくてもです。
時間がたって、会社や仕事に慣れ、様々なことがわかってくると、
「ああ、あれは私のためを思って言ってくださったのだな」と思えるタイミングが、やって来ます。
その日が来ることを信じて、たとえ今はそうは思えなくても
「ご指導いただきありがとうございます」と言ってください。
そのように言われた先輩も悪い気持ちはしません。
「指導しているということをわかってくれているのね」と先輩も思うでしょう。
「ご指導いただきありがとうございます」
この言葉を上手に使えるようになりましょう。
この言葉を上手に使えたら、きっと先輩や上司にかわいがられ、気持ちよくご指導いただけるようになります。
また
「ご指導いただきありがとうございます」
と言い続けていると、そのうち、不思議と
「そうか~それは先輩のおっしゃることはもっともだ」と思えるようにもなります。
ここでのポイントは「ありがたい」と受け止めるんだ!と決めることです。
それがなければ、おそらくいつまでもそうは思えないでしょう。
最初はなかなかうまく受け止められないかもしれませんが、先に行動を変えてしまうと、必ず意識が後からついてきます。
「ご指導いただきありがとうございます」
の言葉は、きっと新入社員のあなたのお役に立つはずですし
人生を変える一言になるかもしれません。
ぜひ、取り入れてみてくださいね。
三厨万妃江の著書『人生を変えるマナー』は、いかがですか?
さまざまな企業様で、ビジネスマナー教材としても、導入していただいている書籍です。
ぜひ、ご一読ください。一生使えるマナーの道標としていただけたら幸いです。