「制服なんて着たくない」という新入社員向け。職場に制服がある意味を解説します。

人生を変えるマナー』著者の三厨万妃江(みくりや まきえ)です。

 

新入社員の皆さんの中には、仕事中は会社で決められた「制服」を着用する方がいらっしゃるでしょう。

「あんまりおしゃれじゃないし、制服なんて着たくない!」

と、思われることもあるかもしれません。

しかし、会社が無意味に制服を導入しているはずがないですよね。

まずは、なぜ職場に制服があるのか、その理由をよく理解しておきましょう。

2つの視点から、お伝えいたします。

 

1.お客様と社員とを区別するため

たとえば銀行やデパートのように、そのフロアにお客様もスタッフも混在しているようなところで、スタッフも私服だとしたら、と考えてみましょう。

お客様が何か尋ねたいと思ったとき、その人はスタッフなのか、お客様なのか、どちらかしら??と思い、なかなか声をかけることができませんね。

「お客様を迷わせることがないようにする」

これは接客において大切なことです。

制服を着用することによって、お客様が迷うことは少なくなるはずです。

制服を着用することは「私は会社の代表です。なんでも私におっしゃってください」と、お客様に意思表示しているのと同じなのです。

 

2.機能性や安全性に配慮するため

製造業や建設・建築業などにも制服があります。

服装だけでなく、安全靴やヘルメットなどもありますね。

また、かりに暑くても、真夏であったとしても、長袖着用がルール化されていることもあるでしょう。

これらはすべて「安全性」の観点からそのように決められています。

同時にその服装が機能的であることも配慮されているはずです。

支給されたものをそのまま着用するだけでなく、安全性や機能性がどういった点に配慮されているのかを考え、着用しましょう。

そうすることで、関連して着用するものを選ぶときにも、「安全性」「機能性」に配慮して、着用することができるはずです。

 

医療・介護の現場における制服についての注意点は?

医療や介護の現場にも、職種ごとに制服があります。

様々な職種がチームを組んで仕事をしていますので、患者様・お客様から見たときに、制服でどの職種か、おおよそ区別がつくのも安心感につながりますね。

医療や介護の現場にも「安全性」という視点は重要です。

関連事項として、女性で髪の長い人が、髪留めのクリップを着用している場合がありますが

私は、NGだと思います。

特に、大振りで「華美」なものは、仕事にはふさわしくありませんし、壊れやすいプラスチック製のものなどは、安全性にも欠けます。

髪が長い人は、安全性に配慮したもので髪をまとめることが大切です。

 

制服はなくても、ある程度決まった服装を着用する仕事の場合は?

制服とまでは言われなくても、スーツ着用が決まっていることは多いものです。

それも紺・グレー・黒などの色が指定されたものであり、ワイシャツやブラウスも華美でないものなどの指定があると、少し地味に感じる方もいらっしゃるかもしれません。

やはり仕事での服装はおしゃれよりも身だしなみを整えることに重点が置かれ、それぞれの業界・職種によってある程度の制約がありことは致し方ないものです。

冒頭で申し上げたとおり、制服であってもそうでなくても、やはり会社の代表としてふさわしい服装・身だしなみを心がけることが一番大切です。

そのように考えると、「制服だからいいや」と、だらしなく見える着方をしていたり、ポケットに手を入れながら歩いていたりなどは、とてもできないですね。

 

マナーは「相手がどう感じるか」が大切。

また自分が仕事をしている業界のスタンダードも知りつつ、自分の服装を整えましょう。

制服であってもそうでなくても、会社の代表にふさわしい整え方であること。

それが大切です。

 

三厨万妃江の著書『人生を変えるマナー』は、いかがですか?

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さまざまな企業様で、ビジネスマナー教材としても、導入していただいている書籍です。

ぜひ、ご一読ください。一生使えるマナーの道標としていただけたら幸いです。