思いやりの表現の基本はビジネスマナー

過日、相田みつをさんのご長男の相田一人さんのご講演をお聞きした時のこと。

 

相田みつをさんは存じ上げておりましたし、

作品のひとつひとつに、感動しておりましたが、

書家としての側面も、しっかり知ることができました。

 

相田みつをさんは、若くして、書家として、

賞を受賞するなどのご活躍があったのです。

それを、不勉強にも、知りませんでした。

 

しかし、相田みつをさんは、もちろん、詩人でもあります。

 

ご長男の一人さんは、「シンガーソングライターみたいなもの」と

おっしゃっていましたが、

「自分の詩にあう書」をいつも求めていた、ということでした。

 

さらさらとあのタッチで描かれていたのかと思いきや、

山のような失敗(ご本人にとって)のなかで、1枚を選び出していたのだそうです。

 

こんなエピソードがありました。

書の紙代をどれくらい使ったか。

昭和30年、名の知れた企業の初任給が15,000円の時代に、

筆が乗ると、一晩で紙代を3万使ったというのです。

 

書家として一流であった相田みつをさん。

楷書→行書→現在。

私たちが認識している相田みつをさんの書のタッチになるまでの、

同じ文章で変遷を見せていただきましたが、

あのタッチは、ご自身の詩を一番表現できるものとしていきついたものだったのですね。

 

基本があるからこそ、

そのものにあった表現方法にいきつく

と感じました。

 

私がお伝えしているビジネスマナーも同じ。

基本のないところに、相手を思いやる行動や、

気持ちを表現するすべはない

と思いますし、そのようにお伝えしています。

 

 

「気持ちが大切で型は二の次」とおっしゃる方がいらっしゃいますが、

気持ちがあっても、それを表現するすべがなくては伝わりません。

伝わらなければ、ないのと同じ

「型」は表現方法なのです。

 

相田みつをさんがご自身の気持ちを乗せた詩を表現する書を

たった一つに決めるまでにこだわったように、

また、その書き方に行くつくまでに基本の書き方を何度も練習なさったように、

私たちも、相手を思いやる気持ちを表現する方法を

基本の「型」から学んで、実践していくことが大切です。

 

基本のないところに応用はありません。

相手への思いやりの心を表現できる基本の「型」からしっかり身に着け、実践しましょう。

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