ホスピタリティとビジネスマナーの関係
毎月1回、1年間「伝わる応対マナー」という連載を寄稿させていただいた中から
第1回の寄稿の一部をご紹介します。
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ー その気持ちをカタチに ー
「こころ」は
だれにも見えないけれど
「こころづかい」は見える
「思い」は
見えないけれど
「思いやり」はだれにでも見える
宮澤章二『行為の意味』より
「あれ?どこかで聞いた詩だな?」と思われたことでしょう。
2011年3月、日本は未曾有の災害に見舞われました。
この詩は、その後しばらくの間、公益社団法人ACジャパンの広告として、
私たちが何度も目にしたものです。
「心や思い」は「カタチ」にはならないので、他人には見えにくいものです。
だからといって、「何も考えていない」「何も思っていない」というわけではなく、
「誰かの役に立ちたい」「お客様に喜んでいただきたい」という気持ちは
誰もが持っています。
しかし、持っているにもかかわらず、
何かの不具合で相手に伝わっていないということなのです。
ACジャパンのこの広告の、最後に流れるテロップは
「その気持ちをカタチに」
でした。
気持ちがあっても伝わらなければ、相手にとっては存在しないことと同じ。
気持ちを見えるカタチにすることが大切ということでしょう。
***以上一部抜粋
感じないのではない、そういう気持ちがないのではない、
どう表現したらよいのかわからない人も多い、
と、研修の現場で目の当たりにすることが多いものです。
みんなが気持ちをカタチに、素直にできるようになったらステキですね。
残念なのは、
気持ちがあるのに、どのように表現したらよいかわからないこと。
ビジネスマナーはその気持ちを相手に伝えるときに
カタチにできるステキな道具だと思います。
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